閉会のご挨拶

国際リハビリテーション看護研究会は、本年5月20日の総会をもちまして、活動を中止させていただくことになりました。奇しくも年明け早々に、研究会の初代代表であり、2005年5月までの6年間理事長を務められた野々村典子氏の訃報が伝えられました。17年間の国際リハビリテーション看護研究会を振り返ると、設立の中心人物であった野々村氏のリハビリテーション看護に対する熱意と研究会活動に注がれた情熱を再確認して感慨深いものがあります。

振り返って、研究会は2000年12月に会員174名を集めて誕生しました。高齢化社会を見据えて在宅介護が検討され、リハビリテーション医療の必要性が高まっていた頃でした。そのような中、リハビリテーション医療に携わる看護師たちは、チーム医療で協働する理学療法士や作業療法士とは異なる看護師の役割とは何かを問われることも多く、看護の立場からリハビリテーション看護学を確立したい、という使命感と情熱にあふれていました。研究会創設当初は、諸外国のリハビリテーション看護事情を学ぶために海外から講師を招き、公開研修会を開催して世話人と会員が一緒になって学びました。その後、研究会として海外講師を招聘することが困難になり、国内でのリハビリテーション看護の現状からの課題解決や啓発活動が中心になりましたが、わが国の医療改革は目まぐるしく、リハビリテーションに携わる看護師の役割も大きく変わる必要がある時代、それは必然であったかもしれません。

研究会が大切にしてきたことのひとつが、実践と教育・研究の融合です。臨床看護の場では日々新たな問題が起こり、現場の看護師のジレンマは悩ましい限りですが、教育・研究者からみると研究課題の宝庫でもあります。看護実践を科学的な方法で追求し、実践の根拠となっているものを見出すことは、看護師自身のしていることを他人に説明するための大きなツールになります。公開研修会や継続教育プログラムにおいては、教育・研究者らが探求してきたリハビリテーション看護の概念を伝え、グループワークでは臨床のさまざまなエピソードに内在するリハビリテーション看護の専門性を見出すべくディスカッションしてきました。それとともに、研究発表会では経験知を言葉で表現していくことの大切さとその方法について学習を重ねました。このように、実践者と教育・研究者が交流する中で、お互いが学びあってリハビリテーション看護に対する考え方を深化させてきました。リハビリテーション医療のニーズが高まる時代の流れを受けて、開設当初は希薄であった、リハビリテーション看護の看護界での認知度もあがり、研鑽の場も増え、教育研修用のテキストの出版も増加しています。そうしたリハビリテーション看護の発展に、研究会活動が少なからず寄与してきたと自負しております。今後は、研究会を通じて培った考え方や知見を個々人の立場で発揮し、リハビリテーション看護の一層の発展に貢献できたらと考えます。

これまでの活動を振り返るとともに、リハビリテーション看護の未来へのエールになればと考えます。

これまで長きにわたり充実した研究会活動を重ね、多くの実績を積むことができましたのは会員の皆様はじめ、講師の皆様、会場を提供していただくなどでご協力いただきました大学や医療施設関係者の皆様のお陰であり、ここに衷心より厚くお礼申し上げます。

2017年4月吉日 理事長 石鍋 圭子



最新情報&更新情報

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2017.8.11 会員の方々からのメッセージはこちらからご覧いただけます。

2017.8.11 平成28年度一般会計報告特別会計報告を掲載しました。

2017.4.30 閉会のご挨拶と総会のお知らせを掲載しました

2016.11.29 閉会のお知らせ ▸詳細はこちら

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2015.5.2 2015年度の公開研修会、継続教育プログラムのお知らせを掲載しました。▸詳細はこちら

2014.6.21 継続教育プログラムの開催場所を更新しました。

2014.4.1 事務局を移転しました。

2014.3.22 2014年度の公開研修会、継続教育プログラムのお知らせを掲載しました。

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